■4月1日追記
新元号が『令和』に決定しました!
『読み方・由来・意味合い・いつから適用する?』など詳しくはコチラの記事をご覧ください!
4月1日に発表がされる『新元号』。
当日は内閣官房長官の『菅義偉』により発表されますが、あくまでそれは『発表』となっております。
ではそもそも『新元号』の名称自体は、一体誰が決めるものなのでしょうか?
また元号を決めていく上でよく話題に上がる、有識者のメンバーには誰がいるのでしょうか?
そこで今回は『【新元号の決め方】誰が決める?最終決定権は誰?有識者メンバーとは』という内容で書いていきます。
目次
新元号は最終的には『誰が決める』のか?
政府の『全閣僚会議』で最終決定
閣僚会議とは内閣総理大臣をはじめとした『大臣』などで構成される会議の事で、閣僚メンバーは、例えば、
- 副総理である『麻生太郎』
- 官房長官である『菅義偉』
といった方々の事を指します。
つまりは『長(おさ)』が集まったリーダー会議的な所で最終決定するという事ですね!
新元号の『決定までの流れ』はどんな感じ?
『内閣総理大臣』が官房長官へ指示
↓
『官房長官』が新元号の候補名を有識者へ依頼 ※3月14日に依頼済み
↓
『有識者』が候補名の案を作成
↓
『官房長官』がその候補名を検討整理し絞り込む
↓
※以降、ここから先は『新元号発表当日』の4月1日に行われる
↓
『有識者による懇親会』で話し合い ※9時30分頃から
↓
『衆議院・参議院それぞれの議長および副議長』に意見伺い ※10時20分頃から
↓
『全閣僚会議』において最終決定
↓
『官房長官』による新元号の発表 ※11時30分頃から
↓
『内閣総理大臣』による記者会見 ※12時頃から
おおよそこのような流れになっています。
そしてこれらの流れは、次に説明する『元号法』という法律に基いた流れになっています。
候補の決め方は『元号法』の規定に基づく
政府においては,元号法の規定に基づき,平成にかわる 新たな元号の選定を行うこととなります。
※首相官邸HP・平成31年2月8日の閣議及び閣僚懇談会議事録より一部引用
元号に関わる事で法律にて定められているのが『元号法』。
政府発表の情報によると、新元号の候補は『元号法』という法律に基いて候補を決めていくようです。
この元号法は、非常に短い条文なので『全文』を引用してみます。
昭和五十四年法律第四十三号
元号法
1 元号は、政令で定める。
2 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。附 則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。
以上が『元号法の全文』となります。
非常に短いですね(笑)
では、その元号法に基いた上で『新元号の候補の決め方』はどのような内容で行っていくのでしょうか。
内閣官房長官は、候補名の検討及び整理に当たっては、次の事項に留
意するものとする。ア 国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。
イ 漢字2字であること。
ウ 書きやすいこと。
エ 読みやすいこと。
オ これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと。
カ 俗用されているものでないこと。※首相官邸HP・新元号の選定についてのページより一部引用
これまでの元号である『明治・大正・昭和・平成』などは全て2文字となっており、画数も少なく書きやすく、読みやすくなっていますね。
『オ』の『おくり名』に関しては、あまり馴染みのない言葉ですが、『諡(おくりな)』と書き、故人へ贈られる称号の事です。
『カ』については色々な解釈がありますが、『俗用』とは、要は世の中的に一般的に現在使われていない言葉であると思います。
『有識者による懇親会』の有識者メンバーとは誰か?
そもそも有識者とは
有識者とは、基本的には各分野で『成功を収めている人』や『見識が高い人』の事を言います。
その分野とは例えば、『経済界・報道界・法曹界・研究・学問・作家』などの大きな枠組の分野となります。
今回の新元号の決定に携わる有識者についても、同じ意味合いと捉えてよいと思います。
事実、今回選ばれたメンバーもそのような各分野から選出されています。
『9名』から構成される有識者メンバー
まず有名な方で言うと『山中伸弥氏』です。この方は、『京都大学PS細胞研究所』の所長であり、ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
また『作家:林真理子氏』も選出されておりますが、広く名の知られている方ですよね。
この他列挙していくと、
- 『日本経団連 名誉会長:榊原定征氏』
- 『日本新聞協会 会長:白石興二郎氏』
- 『日本放送協会 (NHK) 会長:上田良一氏 』
- 『日本民間放送連盟 (民放連) 会長:大久保好男氏』
- 『最高裁判所 前長官:寺田逸郎氏』
- 『早稲田大学 前総長:鎌田薫氏』
- 『千葉商科大学 教授:宮崎緑氏』
以上のメンバーのようです。
このように『有識者による懇親会』は『計9人』の有識者から構成されます。
平成よりも『女性の有識者メンバー』が増えた
平成の元号決めの時に比べ女性の社会進出が進み、政府による女性活躍推進も意図しているからか、有識者の女性起用割合は高まりました。
平成の元号決め:有識者8名中1名が女性
↓
今回の元号決め:有識者9名中2名が女性
新元号の『予想』について
日本の世相を反映した言葉
何だか世の中ではゲーム感覚的にも『新元号』の予想が盛り上がっているようですね!笑
新たな元号が広く国民に受け入れられ,日本人の生活の中に深く根ざしていくものとなるようにしていきたいと考えています。
※首相官邸HP・平成31年2月8日の閣議及び閣僚懇談会議事録より一部引用
内閣官房長官はこのようにも述べており、上記の元号法から読み取っても、小学生でも簡単に書く事が出来て、読むことが出来、覚えやすい言葉になるのではないかと思います。
『国民の理想』の意味を持った言葉であるという点も定められているため、今の日本の世相を反映したような言葉の可能性は高いですよね。
過去の元号と同じイニシャルは無い?
- 明治・・・『M』
- 大正・・・『T』
- 昭和・・・『S』
- 平成・・・『H』
新元号はこれらの『イニシャル』から始まる元号ではないという意見もあるようですが、その点はどうなんでしょうか?笑
マイナスな言葉はないと思われる理由
個人的に思うことですが、ネガティブやマイナスにも繋がる意味合いの言葉は使われないのではないかと考えています。
過去の元号を見ていても、
- 明治 = 明るく治める
- 大正 = 大きく正しく
- 昭和 = 昭(あきら)かに和む
- 平成 = 平和に成る
ここでは実際の名付けられた背景は置いといて、字面から見た言葉の意味合いがポジティブで『よい意味』を持つ言葉であると分かりますよね。
まとめ
以上、『【新元号の決め方】誰が決める?最終決定権は誰?有識者メンバーとは』という内容で書いてきました。
新元号を決めるにあたっては、その取りまとめを行っている関係上、内閣官房長官がかなりの裁量を持っており、新元号の名称選出における割合を結構占めています。
そして最終的には『全閣僚』で決定をするものでした。
ちなみに今回私の予想は差し控えさせていただきましたが、あなたはどのような新元号になると思いますか?
ではまた!!
新元号は『いつ何時に誰が発表するか』については次の記事を参考に!
4月1日に決定済み! 新元号の『令和』について詳しくはコチラ!